2016年09月21日

国土交通省は水文観測業務の適切な実施を再度徹底しないといけないのではなかろうか???国土交通省が表示しているデータが三者三様というのでは何を信じて良いのかさっぱりわからない。

河川のことは調べれば調べるほど、よくわからなくなります。。。

今、一番の疑問は「水位標の零(ゼロ)点高」。


河川の水位は、基準面から測った水面の高さのことで、
基準面は、水位を測る際の基本となる重要なものです。
基準面の標高は、各々の水位観測所で予め測量され、
定められています。
http://www.river.go.jp/kawabou/reference/index02.html

以下、少しややこしい話ですので、上記リンクに掲載されている
「水位イメージ図」を参照しながらお読み下さい。

基準面の標高「水位標の零点高」といい、
利根川水系(利根川、鬼怒川、小貝川、八間堀川等)では、
Y.P.(江戸川工事基準面:江戸川堀江の水量標の0を基準としたもの)
(Yedogawa Peilの略)を使用して表すことになっています。
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonege/suii/hyou.htm

河川の水位は、「水文観測業務規程細則」の第7条により
単位はメートル(m)で、
最小単位は1/100(小数点以下2位、cmの単位)
で表記する取り決めになっています。

水位観測所には「水位標」が設置されていますが、
水位標の目盛りのゼロ点の標高は、
「零点高」となるように設定されています。
(例:小貝川水海道水位観測所の水位標)

水位測定柱(河道内)

従って、次の関係式が成り立ちます。

(水面の標高)=(水位標計測値)+(零点高)

なお、「基準面」は、
それまでの観測データの連続性を保つため、
河川改修や洪水などによって河床が下がっても、
基本的には設定変更することはなく

観測所によっては、普段の水位がマイナスの値となっているところがあるとのことです。
http://www.river.go.jp/kawabou/reference/index02.html

例えば、鬼怒川水海道の水位観測所のデータは、
普段の水位はマイナスになっています(洪水時はプラスになる)。


さて、ここからが本題。

基準面の零点高は、下記リンクによれば、読み取り単位は1mmとなっています。
http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00027/1978/14-A08.pdf
つまり、「○.○○○m」と小数点以下3位まで表記することになります。

例えば鬼怒川水海道水位観測所の情報を見ると
次のとおり小数点以下3位まで表記されています。

ここで少し覚えておいて頂きたいのですが、
鬼怒川水海道水位観測所の基準面の
最新の零点高Y.P. 9.914mとなっています。


と、と、ところがです。
どのように考えれば良いのかさっぱりわからないのですが、
実際に鬼怒川水海道の水位観測所の標識を確認してみると・・・

鬼怒川水海道水位観測所 標識
鬼怒川水海道水位観測所 外観 鬼怒川水海道水位観測所 鬼怒川水海道水位観測所 全景

零点高Y.P.9.0mとなっているのです!!!

これって色々な意味でおかしいですよね・・・。

  • どうして最新の零点高はY.P. 9.914mなのに、Y.P.9.0mとなっているのか。
     
  • 91cm 4mmは、どこに消えたのか。
     
  • 河川改修や洪水などによって河床が下がっても、基本的には設定変更することはないはずなのに、いつ、変更になったのか。
     
  • 小数点以下3位まで零点高は表示する約束になっているはずなのに、どうして小数点以下1位までしか表記されていないのか。
     
  • 「国土交通省 川の防災情報」の水位観測所付近の川の断面図を見ると、鬼怒川水海道の水位観測所の「水位標のゼロ点高は9.0m」と表記されているが、「国土交通省 水文水質データベース」の観測所情報を見ると「最新の零点高はY.P. 9.914m」とされている。
    同じ国土交通省なのに、どうして91cm 4mmもデータに違いが出ているのか。


ちなみに、小貝川水海道水位観測所の零点高を見ると、
Y.P.+8.824mとなっていて、小数点以下3位まで表記されています。
http://office-aoba01.seesaa.net/article/442019535.html

小貝川水海道水位観測所 標識

ただ、こちらについても、
「国土交通省 水文水質データベース」の観測所情報を見ると、
最新の零点高は「Y.P. 8.744m」と表記されており、
Y.P.+8.824mは零点高履歴(1929/01/01 1:00〜2011/06/07 24:00)のデータとなっています・・・。

更に、「国土交通省 川の防災情報」の水位観測所付近の川の断面図を見ると、
「水位標のゼロ点高は7.9m」と表記されており、
もう何が何だか、さっぱりわからない状況です。


今回2つの水位観測所のみ注目してみましたが、
国交省は水位観測所の零点高の表記が正しいかどうか、総点検するべきなのではないでしょうか。

平成14年4月22日付けで国土交通省河川局河川環境課長は、
北海道開発局建設部長、
各地方整備局河川部長、
沖縄総合事務局開発建設部長
宛に「水文観測業務の適切な実施等について」という通知を出し、
水文観測業務について、より一層の品質確保が図れるよう努められたいとしています。

この通知は今から14年以上も前のものですが、
せっかく水文観測していても、
データの品質に問題があったら意味がありませんので、
再度、総点検すべきなのではないでしょうか・・・。






posted by joso at 09:00| 基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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