2016年11月16日

若宮戸 大型土のう設置経緯

今回は若宮戸の大型土のう設置に関する経緯についてまとめておきます。
「平成27年9月関東・東北豪雨」及び「鬼怒川緊急対策プロジェクト」について
(平成28年9月1日、国土交通省関東地方整備局下館河川事務所)
の36/81ページによれば、溢水箇所(左岸25.35k付近)の主な経緯は次の通りと紹介されています。

若宮戸 大型土のう設置経緯

この表に国交省が情報開示した文書で明らかになった事実を書き加えておきます。
(上表掲載事項:水色で塗りつぶした箇所)
 

日 付 主 な 経 緯
H26.3.12 地区住民から、「通称十一面山でソーラーパネルの基礎工事で掘削している。この行為は堤防を切っていることと同じ。国土交通省で止めるよう動いて欲しい。」との要望。
河川管理者は河川区域内の行為しか制限できない旨回答。
 
H26.3.19 地区住民から「堤防の代わりになっていた砂をとってしまうと、堤防が無くなるのと同じ。規制できないなら国土交通省で、堤防を造って欲しい。」との電話。
 
H26.3.28 地区住民からの要望を受けた常総市の職員が鎌庭出張所に来所。
「出水時に心配なのでなんとかして欲しい。」と要望。
河川区域外のため法的指導はできないが、出水時の対応については検討する旨回答。
 
(この間、常総市と本件の対応を協議)
  • 河川法以外の関係法令等で市が対応できないか。
  • 洪水対応のためにできることはないか。
  • 対応は、下館河川事務所と常総市が連携を図りながら行う。
H26.3 (日付不詳)
H26・H27鎌庭管内維持管理工事
(当初:平成26年4月1日〜平成28年3月31日、731日間)
 
H26.4.1 H26・H27鎌庭管内維持管理工事契約
契約金額2億3036万4000円
 
H26.4.10 下館河川事務所と常総市で事業者Bに面会し「地盤高を下げると洪水時に浸水する恐れがあるので、現地盤の高さで残すことができないか。」と強く申し入れるも合意に至らず。
 
H26.5.1 事業者Bの敷地内への大型土のう設置の可否を打診、ソーラーパネルの前面への設置について了承を得る。
 
H26.5.27 先行指示
「平成26年度 H26・27鎌庭管内維持管理工事(第2回先行指示)特記仕様書」(平成26年5月、国土交通省 下館河川事務所)
「第4編 河川編」の「第1章 築堤・護岸」
第5条(大型土のう製作)
第6条(積み込み・運搬)
第7条(据付)→2段積み、延長344m、1032個(予定)
 
H26.6.2 耐候性大型土のうの承認願い提出
 
H26.6.13 維持修繕工(大型土のう設置)について
左岸25.25K+80m付近に設置すること等を、特記仕様書第40条に基づき指示する。
 
H26.6.18 仮堤防工 大型土のう製作個数確認1〜420個(大型橋ストックヤード)
 
H26.6.20 仮堤防工 大型土のう製作個数確認421〜700個(大型橋ストックヤード)
 
H26.6.23 仮堤防工 大型土のう製作個数確認701〜780個(大型橋ストックヤード)
 
H26.6.24 仮堤防工 大型土のう製作個数確認781〜794個(大型橋ストックヤード)
 
H26.7.3 大型土のう設置完了。 →作業報告書提出
 
H27.1.19 工事請負変更契約(第1回変更)
H26・H27鎌庭管内維持管理工事(第1回変更)
・大型土のう製作(794袋、675万1382円)
・大型土のう 積込・運搬(794袋、160万704円)

  
H27.1 (日付不詳)
「平成26年度 H26・27鎌庭管内維持管理工事(第1回変更)特記仕様書」(平成27年1月、国土交通省 下館河川事務所)の「第2章 築堤・護岸」の第16条に大型土のうの製作、第17条に大型土のうの積み込み・設置箇所までの運搬について規定。
大型土のう製作数:794袋(増減が生じた場合は設計変更の対象)
 
H27.3.31 引渡部分完成通知書(引渡部分に対する請負代金額1億3856万4000円)
 
H27.3.31 工事検査 既済部分検査(第1回)(大型土のうの施工含む)
 
H28.3 「平成26年度 H26・27鎌庭管内維持管理工事 完成図」(計画機関 国土交通省下館河川事務所)
 


こうしてまとめてきて疑問なのは、
平成26年7月3日に大型土のうの設置は完了しています。
ところが、平成27年1月19日に大型土のう工事を含む工事の変更契約をしています。
平成26年5月27日に大型土のう設置を含む先行指示を出しているので、
変更契約がずっと後になっても構わないというものなのでしょうか。

全く別の公共工事について聞いた話では、
変更契約書は変更が生じる度に作成するものだと聞いています。
ですので、ちょっとした工事でも、
変更契約書だけで分厚いファイルになってしまうと聞いています。

とすると、工事に取りかかる前の
遅くとも平成26年6月の初旬頃には、
変更契約を締結しないといけない
と思うのですが、
会計検査院はこの件はどのように判断しているのでしょうか。


あと、単なる書き損じだとは思いますが、
平成28年3月の「平成26年度 H26・27鎌庭管内維持管理工事 完成図」(計画機関 国土交通省下館河川事務所)には、
「大型土のう3段積み」と書かれています。
ただ、図面上は、下段が2個、上段が1個の2段積みの絵になっていますので、単なる書き損じなのでしょう。







posted by joso at 00:35| 検証 若宮戸溢水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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