2016年08月25日

8月27日午前10時〜「若宮戸の堤防見学会」 / 午後2時〜常総市水害1周年シンポジウム『9.10 〜あの日を忘れない〜』 が各々行われます! 是非、多くの皆様のご参加を!!

(1)若宮戸地区の堤防見学会のご案内

若宮戸地区の築堤工事(T期工事)が8月末で完成する見込みとなり、
現場見学会が下記日程で開かれることになりました。
(チラシはこちら↓)
http://goo.gl/98St9P

まだ堤防を間近でご覧になったことのない皆さんも、是非、ご参加下さい!!!

日 時 平成28年8月27日(土)10:30〜
集合場所 別紙案内図の通り
http://goo.gl/lazajs
見学内容 完成した堤防(T期工事)の見学
注意事項
  • 足下が悪い場合もありますので、長靴等でご参加下さい。
  • 荒天時は、中止となる場合があります。
主 催 国土交通省関東地方整備局下館河川事務所鎌庭出張所等

 



(2)常総市水害1周年シンポジウムのご案内

堤防研究会が主催で下記日程でシンポジウムを開催いたします。
多くの皆さんのご参加をお待ちしております!!!
(最新情報:パネラーに渡邉さんが加わりました。)
(チラシはこちら↓)
http://office-aoba01.up.seesaa.net/pdf/symposium0827-2.pdf

 
 常総市水害1周年シンポジウム
       『 9.10 〜あの日を忘れない〜 』

 
日時 平成28年8月27日(土)  14:00〜16:00
会場 常総市役所市民ホール(本庁舎1階)
内容
第1部
体験紹介発表 「越水に耐える堤防への想い」
 
 講師 水木靖彦さん
     (あおもりの川を愛する会、元青森県土木部)
 
第2部
パネルディスカッション

【パネラー】
  • 逆井正夫さん(若宮戸在住被害者)
  • 古谷修一さん(三坂新田在住被害者)
  • 嶋津暉之さん(元東京都環境科学研究所)
  • 水木靖彦さん(元青森県土木部)
  • 渡邉拓美さん(スーパー堤防とまちづくりを考える会)
【司会】
  • 石崎勝義さん(元旧建設省土木研究所)
主催 堤防研究会




posted by joso at 00:25| 堤防研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月24日

堤防研究会:市民目線で堤防の研究を行い、国に対してより安全な堤防の提言等を行っていきたい!

今回は私もメンバーである「堤防研究会」の活動についてご紹介致します。


平成27年9月関東・東北豪雨では、
全国の河川で様々な被害が発生しました。
河川の一般被害の件数を平成28年2月19日内閣府発表の
平成27年9月関東・東北豪雨による被害状況等について
に基づきまとめたものが下図です。

平成27年9月関東・東北豪雨における全国河川の一般被害

決壊は、国管理の河川では1件ですが、都道府県管理の河川では31件もありました。
(常総市内を流れる八間堀川では3箇所が破堤、1箇所が破堤寸前でした。)
越水は、国管理の河川で5件、都道府県管理の河川で31件あり、状況によっては決壊件数が更に増えた可能性もあります。

鬼怒川全体に注目すると、被災数は次の通りです。
(国交省関東地方整備局:「平成27年9月関東・東北豪雨」に係る洪水被害及び復旧状況等について(平成28年1月29日)より)

被災内容 箇所数
決壊
溢水
漏水 23
堤防・河岸洗掘 31
法崩れ・すべり
その他 28
合  計 97


「決壊 1」及び「溢水 2」により、常総市は甚大な被害を受けました。

川とは切っても切り離せられない私たち常総市民は、
「堤防」により、命や生活を守られています。
最後の砦が「堤防」であるといっても過言ではありません。

ですので、より安全な堤防の研究というものを
市民目線で、様々な観点から行うことは
非常に重要なことだと考えます。

堤防が守ってくれている間は平穏な生活を送れますが、
万が一の時でも、私たちが生活を立て直すことも困難なほどな被害を受けないような堤防を目指していくことが必要だと考えます。

異常気象により、今まで経験したこともないような豪雨に見舞われる頻度も増えています。
河川の「計画高水位(H.W.L)」を上回る流量の水が、河川を流れ下る頻度も増える可能性もあります。

河川は通常、「計画高水位(H.W.L)」よりも更に「余裕高」を設けています。
この「余裕高」を上回ると「天端」に水が達し、あふれ出したものが「越水」です。

越水すると、その水は堤防の裏法を勢いよく流れ下り、
「裏法面」や「法尻」を洗掘し、堤防の決壊へと向かっていきます。

下図は、鬼怒川堤防調査委員会の報告書に示されている三坂地区の河川堤防の決壊プロセスです。

鬼怒川決壊プロセス(三坂地区)
出典:「鬼怒川堤防調査委員会 報告書(平成28年3月)」より
(表 3.7 堤防決壊のプロセス(P67/80))


近年、日本全国、今まで経験したこともないような豪雨になるケースが多く、「計画高水位(H.W.L)+余裕高」を超える水位に達するケースも増えることが予想されます。

もし常総市内を流れる鬼怒川で「越水」が発生すれば、非常に残念な話ですが、恐らく「破堤」は免れないでしょう・・・。
決壊した三坂地区の堤防の土と同じような土で作られているわけですから・・・。

「越水」=「破堤」という図式ではなく、
「越水」しても「破堤しない」、もしくは床下浸水程度(生活再建が困難なほどの甚大な被害にならない程度)の氾濫は許容する堤防が求められていると考えます。


ところで、越水に強い堤防の技術はかなり以前に確立しています。
ただ、こういう技術を国が採用してこなかったところに問題があると考えます。
甚大な被害を受けた三坂の堤防や若宮戸の溢水現場に新たに築造している堤防も従来の枠を越えていません。


甚大な水害を受けた住民だからこそ、
もう二度と同じような思いをする人々が出ないよう、
どういうふうな堤防にしていくことが理想なのかを考えていきたいと思います。

私たち「堤防研究会」では、
堤防に関する既往文献調査や、実際の堤防調査等を通して
市民目線で国に対して、より安全な堤防の提言等を行っていきたいと考えています。



posted by joso at 00:15| 堤防研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月20日

鬼怒川の堤防は越水から1時間40分程度で堤防決壊に至った。住民の生命を守り安全な暮らしができるよう更なる堤防の強化が望まれる!

平成27年9月関東・東北豪雨で
若宮戸の無堤地区から溢水し、
三坂地区では堤防が決壊しました。

三坂地区の堤防復旧工事は今年5月末に完了し、
河川側ののり面(表法:おもてのり)には遮水シートを敷いた上に、
ワイヤで結んだコンクリートブロックで覆って補強を行い、
地中には遮水板を打ち込み、水が堤防を抜けないようにしてあります。
堤防の天端アスファルト舗装が行われています。
http://www.asahi.com/articles/ASJ5Y4227J5YUJHB004.html

若宮戸地区の堤防は、当初「土堤」で計画されていましたが、
地元住民らによる強い要望により三坂地区と同様に
表法遮水シートコンクリートブロックで施工することになったと、
6月19日の現場説明会で、説明があったとのことです。

被害を受けた住民らが声を上げ続けたことにより、
国を動かすことが出来た
事例の1つになったと思います。

これでひとまず安心ということにはなりますが、
異常気象による豪雨が頻発する現代
昨年の水害と同規模の水量になること、
あるいはそれ以上になることもあるのではないかと心配されます。

計画高水位を超え、河川水が堤防をのり越える事態が再び発生することも懸念されます。


ここで皆さんに三坂地区の堤防決壊がどのように起きたかを思い出して頂きたいと思います。

2015年9月10日の11時11分に三坂地区で越水が最初に確認されました。
そして12時50分頃には堤防が決壊しています。
この間わずか1時間40分程度です。
(「鬼怒川堤防調査委員会報告書」(平成28年3月)参照)

1時間40分程度で、あの堤防が崩れてしまうほど、
水の浸食力というのは破壊力を持っているのです。

現在、常総市を流れる鬼怒川も小貝川も八間堀川も
堤防で力を入れている部分は、表法(河川側の法面)です。
裏法(住宅地側の法面)は無防備だと言っても過言ではない状況です。

越水したらどうなるかを今一度、真剣に考えないといけないと思います。

堤防の天端までは水がのっても大丈夫だが、
天端を越えたらわずか1時間40分程度で崩壊するような弱い堤防でよいのでしょうか。
堤防が決壊したら自然災害だと言われ、あきらめるしかないというのでは、あまりに残酷だと思いませんか。

堤防を強化すると住民が避難しなくなって、万が一切れた時に逆に危険なのではないかとの声も聞こえてきますが、避難する時間を確保できると考えるべきではないかと思います。
住民の生命を守り、安全な暮らしができるよう、堤防を強化することに私は賛成です。


これだけ甚大な水害被害に遭った常総市民だからこそ、
堤防強化の声を上げないといけない
と私は思います。

常総市の水害が、日本全国の堤防強化に繋がり、
子々孫々まで、私達が経験したような絶望的な経験をしないですむようになれば
と私は考えます。



posted by joso at 00:20| 堤防研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月15日

母子島遊水池の越流堤について:蛇籠で水勢を減衰

6月14日に堤防研究会の打ち合わせがありました。

その打ち合わせで、
小貝川と大谷川の合流部にある
筑西市の「母子島(はこじま)遊水池」の話題が出ました。

私は昨年の水害後、万が一の時に備えて鬼怒川沿いにも遊水池を造っておくべきだと考えていましたので、実際に自分の目で見ておかないといけないと思い、母子島遊水池の見学にも行っていました。
ここでは、母子島遊水池越流堤について簡単にご紹介致します。
(この結果をもとに、今年2月14日に開催された地区別説明会で遊水池について質問を行いました。)
http://office-aoba01.seesaa.net/article/433823250.html

母子島遊水池へのアクセスマップは下記リンクがわかりやすいです。
http://www.chikuseikanko.jp/cms/data/doc/1367988793_doc_1_0.pdf
(越流堤は、上記リンクの小貝川の堤防道路を北上したところにあります。)

Googleマップの空中写真で見ると下図となります。

母子島遊水池・越流堤地図


この母子島遊水池に行って度肝を抜かれたのは、
小貝川の水を遊水池に取り込む越流堤蛇籠(じゃかご)です。
下の写真を見て頂ければおわかりの通り、
ピラミッドのような重々しさ、力強さを感じます。

蛇籠でできた階段越流水の勢いを減衰する構造となっています。
蛇籠で堤防の表法(川側)、天端、裏法(川と反対側)をがっちり固め
まるで鎧(よろい)をまとっているような感じです。
この鎧の蛇籠が、洪水時に、下流域を氾濫から守ってくれるのです。
なんという心強い構造物なのでしょう。

この蛇籠の工法は、
建設省下館工事事務所(現、国土交通省関東地方整備局下館河川事務所)が開発した工法とのことで、
キヌマット工法」(*)と呼ばれるそうです。

*:河川伝統工法研究会「河川伝統工法」(1995)p51-59

母子島遊水池 越流堤1-2堤内地より
写真1-1 堤内地から越流堤の端(小貝川上流側)を見た様子
 
母子島遊水池 越流堤1-1堤内地より
写真1-2 堤内地から越流堤の端(小貝川下流側)を見た様子
 
母子島遊水池 越流堤1-3堤内地より
写真1-3 堤内地から越流堤の中間部を見た様子
(法面は蛇籠が階段状に配置され、法尻部から一定範囲で蛇籠が平らに敷き詰められている)
 
母子島遊水池 越流堤2-1堤防天端より
写真2-1 越流堤下流側堤防天端から上流側を見た様子
 
母子島遊水池 越流堤2-2堤防天端より
写真2-2 越流堤の上から裏法、堤内地側を見た様子
 
母子島遊水池 越流堤2-3堤防天端より
写真2-3 越流堤上部の蛇籠内の石の様子 




posted by joso at 00:20| 堤防研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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