2017年01月06日

樋管管理 備えは万全か

平成27年関東・東北豪雨災害から間もなく1年4か月

この災害から私たちは何を学び、
どのようにしないといけないと感じ、
そして実践していますか。


国も県も一生懸命、鬼怒川や八間堀川の堤防の補修工事、補強工事等をして下さっています。
とても心強く、感謝の気持ちで一杯です。

堤防が頑丈なものに変化していく姿を見て、
もうこれで大丈夫だと安堵している市民も大勢いらっしゃることでしょう。

しかし、堤防がいくら頑丈なものになったとしても、
想定外のことは起こりえます。
絶対に破堤しないと断言することはできない
ということも頭の隅に入れておかないといけません。

国や県のご尽力で、
安心は間違いなく増していますが、
そのような中でも
万が一のことを考えていなければいけません。



例えば、樋管

常総市は樋管の閉め損ないが原因で平成23年にも水害に遭っています。
http://office-aoba01.seesaa.net/category/13468908-1.html

その時の経験が生かされず、
再び一昨年の水害では樋管の閉め損ないによる浸水が発生してしまいました。


皆さんは、樋管の管理をどのようにすると
二度と同じような被害に遭わないで済むとお考えでしょうか。


私は、次のように考えます。

  1. 樋管管理の一元化
    水害後も、新八間堀川・八間堀川の樋管の管理は一元化されていません。
    国交省、常総市、江連八間土地改良区等の管理のままで、これで本当に情報伝達がうまくいくのか非常に心配な状況です。
    一元化がどうしてもできないというのであれば、例えば市を頂点として連絡体制をきちんと整え、必ず連絡が届くような体制にしないといけないと思います。
     
  2. 樋管管理・操作の講習・訓練
    1年に1度は樋管管理・操作の講習・訓練は実施すべきでしょう。

    その時、市が管理している樋管だけしっかりと講習や訓練をしても、他の組織・団体が管理している樋管から逆流すれば、被害を受ける市民が出てしまいかねませんので、管理の一元化ができないときは他の団体等にも参加をさせないといけないと思います。
    なお、国が管理する御城橋より下流にある2つの樋管は、いずれもフラップゲートなので、新八間堀川の水位が上がると自動で閉まり操作は不要です。しかし、通常時の管理をきちんと行っていないと、いざというときに閉まらなかったということになりかねませんので、樋管管理の講習や訓練は必要だと思います。
      
  3. 樋管周辺住民への講習・訓練
    樋管管理を樋管管理者にだけ押しつけるのではなく、万が一の時には樋管周辺の住民の協力も得られるようにすべきだと思います。
    樋管管理者らが何らかの理由で樋管までたどり着くことができないことも考えられます。
    その時、頼りになるのは樋管周辺住民だと思います。
    自分たちの住んでいるところを浸水から守って頂きたい。
    どのように操作をすれば樋管を閉じることができ、逆流を防げるかを樋管の周辺住民にも講習・訓練し、市民が自分たちの住んでいる町を自ら守ることに積極的に参加してもらえるようにすべきなのではないかとも思います。
     
  4. フラップゲート化
    樋管の管理を委託できる市民も減っています。
    管理者の高齢化も問題です。
    非常時に高齢者に危険なことをお願いしていて良いのかという問題もある
    と思います。
    できる限り自動化(フラップゲート化)し、どうしても自動化できないところだけ人手に頼るという形に、できるだけ早くすべきです。
    もうこれ以上樋管の閉め損ないが原因で被害に市民が遭わないように行政は是非対応して頂きたいものです。
      
  5. 石洗堰のすぐ上流にある旧八間堀川樋管の管理
    旧八間堀川樋管の管理は別格です。
    この樋管の管理をきちんと行えるかどうかによって、市中心部の浸水を回避できるか、それとも浸水させてしまうか分かれてしまうほど、非常に重要な樋管です。
    現在は、江連八間土地改良区が管理していますが、このような重要な樋管を江連八間土地改良区に任していて良いのかどうか、常総市は再検討が必要だと考えます。
    私は、常総市が責任を持ってこの旧八間堀川樋管は管理しないといけないと思っています。



追伸、
「樋管の操作は樋管管理者だけしか操作できないわけではなく、誰でも操作は可能だ」
ということを常総市からお聞きしています。
ただ、樋管の操作は水位を見ながら操作をしなければならないため、最低限の講習・訓練は必要なのではないかと思います。
樋管のそばに操作方法を記した看板を設置するのも1つの方法かもしれません。









posted by joso at 00:25| 検証 旧八間堀川樋管 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月26日

旧八間堀川樋管部分に着目して樋管操作と水位の関係を視覚的にわかるよう模式図にしてみました!

昨日は、旧八間堀川の水位の変化を視覚的にわかるよう模式図にしてみました。
http://office-aoba01.seesaa.net/article/438235407.html

今回は、旧八間堀川樋管部分に着目して、
樋管操作と水位の関係を視覚的にわかるよう模式図にしてみました。

1.旧八間堀川の計画高水位よりも水位が低い時には、旧八間堀川樋管は全開で、小貝川方面に逆流を許容。
旧八間堀川樋管 操作1
2.旧八間堀川の計画高水位に達した状況。これ以上小貝川方面に逆流する場合には旧八間堀川樋管を閉めなければならない。
旧八間堀川樋管 操作2
3.旧八間堀川の計画高水位を超えたにもかかわらず、旧八間堀川樋管を閉めなかった場合の様子。
次図は新八間堀川の水位がどんどん上昇し、それにあわせて旧八間堀川の水位もどんどん上昇し、やがて計画堤防高を超え、水があふれ出した状況を表している。
これは、平成27年関東・東北豪雨災害時の旧八間堀川の様子である。
旧八間堀川樋管 操作3
4.旧八間堀川の計画高水位に達した時に旧八間堀川樋管を全閉すれば、次図のように新八間堀川の水位は上昇しても、旧八間堀川の水位は計画高水位を超えない。
小貝川への自然流下が困難な場合には、水海道排水機場のポンプを稼働させれば、旧八間堀川の水位を下げることができ、旧八間堀川の水はあふれ出すことはない。
旧八間堀川樋管 操作4


以上の図面のPDFファイルは下記リンクです。
http://office-aoba01.up.seesaa.net/pdf/Q8ken-hikan-sosa.pdf


茨城県江連八間土地改良区の間で交わした
旧八間堀川樋管管理委託契約書」内の
旧八間堀川樋管操作要領(案)」に規定されている
洪水時における操作方法」を模式図で説明してみました。
http://office-aoba01.up.seesaa.net/pdf/Q8kenborigawa-hikan-sousa.pdf

いかがでしたでしょうか。
おわかり頂けましたでしょうか。

私自身は、よくわかったつもりです。

これを裁判の時に使いましょうね!
(被害者が裁判を起こさずとも、
一刻も早く非を認め示談交渉を開始すべきだと私は思うのですが・・・。)



posted by joso at 00:20| 検証 旧八間堀川樋管 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月25日

旧八間堀川の水位の変化を視覚的にわかるよう模式図にしてみました!

旧八間堀川(旧八間堀川樋管から水海道排水機場間)の水位の様子を、
もっとわかりやすく、裁判官にも納得してもらえるように
解説した方が良いとアドバイスを頂きましたので、
河川縦断図を元に模式図を作成してみました。

1.新八間堀川の水位が十分低い時の様子
新八間堀川へと水は流下します。
旧八間堀川の水位1
2.新八間堀川の水位がY.P.+10mの位置にあった場合の様子。
この時は小貝川にも水が流下します。
旧八間堀川の水位2
3.新八間堀川の水位がY.P.+12.5mとなり、旧八間堀川の計画高水位に達した時の様子
旧八間堀川樋管を閉じなければ氾濫しかねない危険な状況です。
逆流した水は小貝川に流下します。
旧八間堀川の水位3
4.新八間堀川の水位が旧八間堀川の計画堤防高(Y.P.+14m)を超え、しかも旧八間堀川樋管が閉じられていない場合
堤防高以上の水位分は堤防からあふれ、周辺域はどんどん浸水します。
平成27年関東・東北豪雨災害時の旧八間堀川の氾濫はこのようにして起きました。
きぬ医師会病院のHPで公開されている下記リンクの写真がこの状況です。
http://goo.gl/JDul33
旧八間堀川の水位4

以上の図面のPDFファイルは下記リンクです。
http://office-aoba01.up.seesaa.net/pdf/Q8ken-suii.pdf


いかがでしょうか。
これで視覚的にご理解頂けたのではないかと思います。
今回は図面作成に時間がかかり、時間切れとなってしまいました。
続きは後日に回させて頂きます。



posted by joso at 00:20| 検証 旧八間堀川樋管 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月24日

旧八間堀川樋管管理操作要領:旧八間堀川樋管は旧八間堀川の計画高水位に達するまでは新八間堀川の水を逆流させて小貝川に排水してよい。計画高水位に達し新八間堀川の水が逆流したら旧八間堀川樋管を閉じなければいけない。水海道排水機場と対で管理!

旧八間堀川樋管管理は、江連八間土地改良区です。
http://office-aoba01.seesaa.net/article/436364031.html

旧八間堀川樋管管理委託契約書は下記リンクの通りです。
http://office-aoba01.up.seesaa.net/pdf/Q8ken-hikankeiyaku1.pdf

この契約書は、茨城県江連八間土地改良区の間で交わされています。

この契約を交わすと同時に、
茨城県は「旧八間堀川樋管管理操作要領(案)」というものを江連八間土地改良区に渡しています。
この操作要領に重要なことが書かれていますので、ご紹介致します。
なお、「案」は契約時に見え消し線で消すなどしますので、
この操作要領によって管理していたことは間違いありません。
操作要領は下記リンク参照↓
http://office-aoba01.up.seesaa.net/pdf/Q8kenborigawa-hikan-sousa.pdf


(1)洪水時における操作方法

 
(洪水時における操作方法)
第3条 石下土木事務所長(以下「所長」という。)は、樋管の川裏側にある量水標において測定した八間堀川の水位(Y.P.8.99メートルを零点とした量水標の水位をいう。以下「川裏水位」という。)が3.51メートルに達した場合、次の各号に定めるところにより樋管のゲートを操作するものとする。
一 新八間堀川から八間堀川への逆流が始まるまでの間においては、樋管ゲートを全開しておくこと。
二 新八間堀川から八間堀川へ逆流が始まったときは、樋管のゲートを全閉すること。
三 樋管のゲートを全閉している場合において、樋管の上流側の水位がその下流川の水位より高くなったときは、これを全開すること。
四 前項の場合においては、樋管の上流及び下流の水位に急激な変動を生じないようにするものとする。
 

ここで、「樋管の川裏側にある量水標が3.51メートルに達した場合」とは、
Y.P.換算で12.5mを意味し、これは旧八間堀川の計画高水位ということになります。
つまり、旧八間堀川の計画高水位までは新八間堀川の水が旧八間堀川に逆流しても構わないが、
旧八間堀川の計画高水位に達したら旧八間堀川樋管を閉めないといけないと規定しています。

また、「八間堀川」と記されているのは「旧八間堀川」の誤記です(上記リンク内の図面には「旧八間堀川」と記されています)。



(2)操作の目的

 
(操作の目的)
第2条 旧八間堀川樋管のゲート操作は、水海道排水機場(八間堀川沿岸土地改良区の管理施設で、以下「機場」という。)の操作と相まって新八間堀川の洪水が八間堀川への逆流を防止するとともに、八間堀川の流水を小貝川へ排水することにより、八間堀川流域の洪水による被害を軽減することを目的とする。
 

この第2条は少し難しいのですが、
旧八間堀川樋管は旧八間堀川の計画高水位に達するまでは
新八間堀川の水を逆流させて小貝川に排水してよい
という定めになっています。

旧八間堀川は1/4000という非常になだらかな計画河床勾配をしています。
旧八間堀川の長さは、下記リンクによれば907mですので、
907×1/4000=0.22675m=23cm
となり、旧八間堀川の小貝川側と新八間堀川の高低差は23cmしかありません。
http://office-aoba01.up.seesaa.net/pdf/Q8ken-10danmen.pdf

よって、旧八間堀川樋管の川裏側の量水標が1mを指していれば、
水海道排水機場の周辺では河床から77cmの水位になります。
この77cm分は小貝川に流すということになります。


この旧八間堀川は本当に不思議な川だなあと思います。
流れの向きは、小貝川側から新八間堀川側なのですが、
逆流を許しているため、普段、チョロチョロと小貝川の方に逆流水が流れ出している川
なのです。

そして、万が一、新八間堀川の水位が高くなったときは、
水海道排水機場のポンプを稼働させ、旧八間堀川の水位を下げる
のですが、
旧八間堀川の水位がY.P.+12.5mになり、旧八間堀川に逆流している時は
旧八間堀川樋管を閉じないといけない
ということになっています。

水海道排水機場と旧八間堀川樋管は対になっていて、
水位を見ながら難しい操作をしなければなりません。
そして洪水被害を軽減しないといけない・・・
という取り決めになっているわけですが、
このことを管理者の「江連八間土地改良区」は、
本当に理解していたのでしょうか???




posted by joso at 00:15| 検証 旧八間堀川樋管 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月18日

旧八間堀川の堤防の方が、新八間堀川の堤防よりも1m以上、低い!!!旧八間堀川樋管が開いたままで新八間堀川の水位が旧八間堀川の堤防の高さよりも高くなれば、旧八間堀川の水はあふれ出すのは当たり前!これを人災といわず何と言う!!!

昨日のブログで次の通り書きました。
http://office-aoba01.seesaa.net/article/437917012.html

 
旧八間堀川の計画高水位(Y.P.+12.500m)までは
新八間堀川側から旧八間堀川側へ流入させてよい取り決めになっており、
問題はありません。
 
旧八間堀川の計画堤防高Y.P.+14.000mで、
余裕高1.5mで築堤されています。
 


ここにもう1つ情報を加えます。
新八間堀川の堤防高さです。

新八間堀川の堤防高さは、Y.P.+15.036mです。
http://office-aoba01.up.seesaa.net/pdf/Q8ken-10danmen.pdf

整理します。

河川名 計画堤防高 実際の堤防高
新八間堀川 Y.P.+15.036m T.P.+14.8m
(Y.P.+15.64m)
旧八間堀川 Y.P.+14.000m T.P.+13.0〜13.6m
(Y.P.+13.84〜14.44m)

おわかり頂けますでしょうか?

旧八間堀川の堤防の方が、新八間堀川の堤防よりも1m以上、低いのです。

ここはとっても重要なことです。

これは何を意味するかおわかりでしょうか?
もしも旧八間堀川樋管が開いたままで、
新八間堀川の水位が旧八間堀川の堤防の高さよりも高くなれば、
完全に旧八間堀川の水はあふれ出し、
市中心部が浸水することを意味しています。


新八間堀川の計画高水位はY.P.+14.436mですが、
新八間堀川が計画高水位に達した時、
もしも旧八間堀川樋管が開いていたら、
旧八間堀川は越流を起こしていることを表しています。

実際の堤防高を、測量ポイントで比較すると
旧八間堀川の堤防は高いところと低いところで60cmも異なります。
堤防高さが低いところからどんどん水があふれ出すことになります。

さらに、旧八間堀川には排水樋管が3箇所存在します。
このうち1箇所は逆流防止装置のついた樋管のようですので、
逆流は食い止められたのかもしれませんが(未確認)、
残り2箇所の排水樋管はどんどん逆流し、
9月10日午前中から住宅地を浸水させました。


以上をまとめると下図のようになります。
は、旧八間堀川にある排水樋管からの逆流
は、旧八間堀川の越水を各々模式的に表しています。

なお、順番としては赤の排水樋管からの逆流が始まり、
次に堤防の低いところから青の越流が始まります。

また、これは模式図ですので、
そういう流れが起きるのかということをまず理解して頂ければと思います。







posted by joso at 00:20| 検証 旧八間堀川樋管 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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